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■木管五重奏ってなあに?

木管五重奏とは、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの5つの管楽器による室内楽のことです。
200年ほど前からヨーロッパでこの楽器編成の曲が書かれるようになりました。
今では管楽器の室内楽として、とてもポピュラーな編成です。

管楽器は、大きく分けると木管楽器と金管楽器に分けられます。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの4つは木管楽器、ホルンは金管楽器。

ここで多くの人の頭に???が浮かびます。

「なんで木管五重奏にホルンが入ってるの?」

その理由は諸説ありますが、こんな事情があるようです。

そもそも19世紀のヨーロッパでは、あまり「木管楽器」「金管楽器」という区別をしていませんでした。
ですから、「管楽五重奏」というのがそもそもの名前です。
ドイツ語では、BläserQuintettと言います。
これを日本語に訳す際に「木管五重奏」という名前になったようです。
おそらく「弦楽四重奏」や「金管五重奏」に対する言葉として付けられたのではないかと言われています。

ホルンは金管楽器でありながら、その音色から木管楽器との相性がとても良いのです。
ですから、「管楽五重奏」にホルンが入っているのも自然なことなんです。


■魅力は色彩豊かな音色

木管五重奏の5つの楽器はとても個性的。
皆それぞれタイプの違う音色を持っています。
「弦楽四重奏」や「金管五重奏」では、発音の仕組みが同じ楽器同士なので、皆同じ質の音色を持っています。
音質が似ているのでとてもよく溶け合うんですが、「木管五重奏」の楽器たちの音色・音質は皆それぞれ個性的です。

じゃあ、あんまり溶け合わない?

いえいえ、そういう言い方はいけません。
「弦楽四重奏」や「金管五重奏」にはない個性的なサウンドが出せるんです!

野球チームやサッカーチームでも、同じようなタイプの選手が集まっているチームより、違うタイプの個性的な選手が集まっているチームの方が面白いじゃないですか⁉️
いろんな音色が合わさり、絡み合って、とても華やかなサウンドが出せるのが特徴です。

こんな言い方をすると、ちょっと変わり者の集団みたいに思われちゃうかもしれませんが、実は全然そんなことはありません。
むしろ、王道中の王道なんです!

なぜかというと、木管五重奏の楽器の組み合わせは、そのままオーケストラの中の木管楽器セクションの組み合わせと同じなんです。
オーケストラでは、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンはそれぞれ2人ずつとか、曲によってはそれ以上いたりします。
そして、オーケストラの様々な曲の中で、この楽器の組み合わせでアンサンブルする場面は実によく出て来ます。
ですからこの音色は、むか〜しから有名なクラシックの作曲家たちが好んで使って来た音色の組み合わせなのですよ。

木管五重奏を聴いていると、オーケストラを彷彿とさせるそんな響きもあったり、それぞれの楽器の音色を生かした個性的な華やかさもあったり、とても色彩豊かなサウンドが楽しめます。


■主役も脇役もなんでもこなしちゃうのが室内楽の醍醐味

木管五重奏の楽器たちは、それぞれソロ楽器としてとても魅力的な楽器ばかりです。

そんな役者の揃った木管五重奏ではありますが、室内楽というものはチームプレイなので、1つの楽器が主役になれば他の楽器は脇役に回り、2人がダブル主役になれば3人脇役とか、時には一気に全員で攻めていくこともあれば、「ここは君に任せるよ」と1人に任せて4人は休んで見守ることもあったり。
そんな主役と脇役の入れ替えを曲の中で次々と瞬時に行いながら、それぞれの個性を生かした魅力的な演奏を繰り広げていきます。


■阿吽の呼吸で変幻自在

室内楽って指揮者がいないんです。
オーケストラには必ず指揮者がいますよね?
だからオーケストラのメンバーは指揮者に合わせて演奏します。

指揮者がいない室内楽では、どうやって演奏してるんでしょうか?

それはまさに、阿吽の呼吸です。

曲を始める時などは、誰かが楽器を動かして合図をして指揮者のような役割をしますが、曲の途中でテンポを速くしたり遅くしたりとか、表情を激しくしたり柔らかくしたりとか、そういうところを合わせるのは、阿吽の呼吸です。

演奏中の演奏者たちは、耳と目をフルに使って仲間の呼吸を感じ取りながら演奏しています。
ピピッと相手の呼吸を察知して、サッと合わせて行くんです。

ピアニストが自分の両手を駆使してたくさんの音を奏でるように、5人の奏者が1つになって、まるで1人のピアニストが全ての奏者を操るかのように呼吸の合った演奏は、聴いていても見ていても、とてもワクワクするものです。

ピピッと察知して合わせていくのはスポーツでも同じこと。
サッカーの絶妙なパスや、サイドからのセンタリングとシュートする選手の絶妙なタイミング。
野球ならダブルプレイなどの連携プレイ。
難しいから面白いし、うまくいった時はやってる側も見てる側も興奮しますよね?

音楽の演奏にも共通したものがあります。
そんなところも注意しながら鑑賞してみると、楽しさが倍増すること間違いなしです!


■室内楽演奏の極意は思いやりと相手の気持ちを汲み取ること

チームプレイで息をピッタリ合わせて演奏するには、相手に対する思いやりと、相手の気持ちを汲み取ることが大切なんです。

実際の演奏を注意して見ていると、どんな時に「ピピッ」を察知してるのかがだんだんわかって来ると思います。
是非機会があれば探してみてください。
面白いですよ。

音楽でも、スポーツでも、普段の日常生活でも、相手の気持ちを考えて行動することはとても大切ですよね?
木管五重奏の演奏を通して、生徒さんたちにはそんなところも感じ取って頂けたらいいな、と思って演奏しています。


■豊富なレパートリー

木管五重奏では様々なジャンルの音楽を演奏することができます。
クラシックの中でも木管五重奏のための曲だけでなく、誰もが聞き覚えのあるような名曲も木管五重奏に編曲したバージョンで演奏いたします。
また、懐かしい映画音楽や日本の歌、最近のポップスに至るまで、様々なジャンルの演奏が可能です。

私たちキテキテクインテットでは、皆様のご要望を承りながらプログラムを考えていきます。
プランによっては学校の校歌の演奏もさせて頂きます。
そして校歌の演奏を記念のDVDにしてプレゼントさせて頂いております。


■様々なプランをご用意!

私たちキテキテクインテットは、学校や施設への訪問演奏・出張演奏はもちろんのこと、コロナ禍でも安心安全な感染リスクに配慮したオンライン配信による動画配信コンサート、ライブ配信コンサートなどでもお手軽にご視聴頂けるように様々なプランをご用意しています。
※オンライン配信コンサートでは、一定期間、学校やご家庭の端末から場所を選ばずご視聴頂けます。


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